私は今でこそ経営者として人様を雇用しているのですが、若い頃は当然被用者として働いていたわけで、立場変われば見方も変わるというか、私が雇用する立場としてどのように考えているかをお伝えしようと思います。
私は20代で土地家屋調査士試験に合格し、とある事務所に採用していただき、働いていたのですが、その事務所が建物の登記しか扱っていない事務所でした。
建物の調査だけでしたので仕事自体とっても楽でしたし、事務所の人間関係も良好で、残業一切なしの本当によい事務所でした。
ですが、私は常に焦りと不安を感じていました。自分には建物の登記の仕事だけを受託するような営業スキルや人脈など全くないのに、超ルーチンワークたる建物表題登記申請作業員として働き、土地の仕事についての修行もせず、このまま独立したことろで、絶対に食べてはいけないと。
そして、本当に不義理で申し訳ないことをしてしまったのですが、その事務所は一年足らずで辞めてしまいました。
若かった私は、土地の測量がしたかったし、いつか独立と考えてましたので、辞めてしまいましたが、そうではなく、日々安定したお給料をどちらかといえば楽してもらいたい方にとっては最高の職場だったと思います。
経営者になって思うのはやはりこちらの希望と、働いてくださる方の希望がマッチしないと絶対に上手くいかないということです。
働いてくださる方が何を希望しているか、雇う側がどういったことをしてほしいのかのすり合わせが上手くいけば、働く方はモチベーションに繋がり、雇う側も自分がしてほしいことをしてもらえるということで、ウィンウインの関係になります。
事務所はここ数年は一人では手が回らず常に雇用している状態なので、そんなに数が多いわけではないものの、面接したり雇用したりしている中で、不採用であったり去っていだたいたりといったことは当然あります。
しかし、その方が優秀だからとか優秀でないとからいうことではなくて(いや正直少しはあります。私みたいな者が本当すみません。)、お互いの希望が合わなければ、精神衛生上よくないばかりか、お互い時間の無駄にしかならないと考えるからです。
なので、もし若い方で面接に落ち凹んでいる方がこのブログをみてくれてたとしたら、そんなことで落ち込む必要はない、経営者が求めていることと合わなかっただけ、むしろ時間を無駄にしなくてよかったね、といいたいのです。
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