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土地家屋調査士

RTC360導入のメリットデメリット

私がRTC360(3Dスキャナ)を導入を検討したのは、人手不足がきっかけです。以前は自動追尾機能のついたトランシットの購入も考えたのですが、これでワンマンで測量するのは時間がかかりすぎると思いやめてしまったという経緯があります。

で、最初にお伝えしておくと、このRTC360機で全ての測量を完結させることは無理。

 

以下メリットデメリットをあげていきたいと思います。

まず、メリット

・観測が従前のトランシットと比べ圧倒的に早い。

トランシットの場合、視準・観測、スケッチ等かなりの時間を要しますが、RTC360の場合1機械点約4分で観測が終わります。

・人為的ミスがない

トランシットの場合、特に高低差測量においては、機械高・ミラー高の入力ミスがあった場合に気づきにくいという大きなデメリットがありますが、RTC360の場合入力するといった動作が不要ですので、人為的ミスが入る余地がありません。

・細部まで観測でき取り忘れがない

RTC360機の観測データは、点群によるものであり、数億点の座標データを取得することになります。すなわち現場を丸ごと持ち帰るようなイメージであり、取り忘れるといったことがありません。

現在思うところはこんな感じです。

次デメリット

・とにかく高い!

補助金を活用しましょう。ものづくり補助金がお勧めです。

・作図に時間がかかる

現場は早く終わりますが、点群を結線するのが大変。特に草木が茂っているところは相当困難。こちらはトランシットに軍配が上がります。

・水が溜まっていると観測できない。

肝心の水路・川底レベルが観測できません 涙

・どうも黄砂に弱いみたい

黄砂が多い日に観測したデータがめちゃくちゃでした。依頼者様にもう一度現場に入らせていただきたい旨お願いし事なきをえましたが、もしこれが1回しか入れない現場であったらと思うとぞっとします。

・BIM・CIMがまだ普及していない

これについては時間が解決するでしょう。

周りにRTC360機をもっている方がおらず、購入については私自身かなり悩んだので、ご検討されている方の一助になれば幸いです。

 

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